オリンパス C-21 と クールピクス E-995

 オリンパス カメディア C-21

 99年後半には世界一小さな200万画素デジカメでした。名機C2020からズームを省いたカメラです。シャッターカバーを下げるとスタンバイOKという、いかにも工業デザインっぽい仕組みですが、そのお陰で何ミリかサイズが犠牲になっています。またこのカバーは、付属のポーチに入れておくと、いつの間にか開いてしまう不思議なシロモノでもあります。ムダな仕組みですが、電池の持ちはかなりよく、写りもさすがのオリンパス。今でも充分に満足できる性能です。
  ただ、発光禁止にする操作に手間がかかるのはいけません。ストロボだけは独立スイッチにして欲しかったです。電池残量メーターもダメです。フルから警告マークに変わる前に突然切れてしまうのでは意味がありません。

 

 ニコン クールピクス E-995

 本体が回転するスイベル構
造が便利なので、大きすぎるという欠点があまり目立ちません。画質は最高で、特に近接での画質はタメイキがでるほど素晴らしいです。スペック優先の望遠系ズームレンズなので0.65倍のワイドコンバーターをつけて使っています。まだデジカメの世界は倍率勝負の段階にあって、実用的なワイド系に対応できてないですが、これで露出倍数なしに24ミリからのワイドになります。
でもこのコンバーターは、重いうえにかなり取り付けにくく、落っことしそうで不安になります。リアキャップがねじ込み式なのもムダですし、いちいちモニター上で設定を変更する作業も、電池と時間がかかっていけません。とりあえずリアキャップをカブセにして、接合をバヨネットに、さらになにか機械的なスイッチをつけて、自動的に設定を変更してくれると有り難いですね。

 起動時間は公称2秒ですが、実際にはもっともっとかかります。シャッターチャンスなら、カメディアとかフジの方がはるかに強いです。ニコンの16分割測光は評価が高いのですが、E995で判断する限り、そんないいものではありません。とにかく低コントラストの露出アンダーが多く、ピーカンの晴天でも曇りのように写ります。もしかすると、フォトショップでのレタッチを考えて、ワザと情報が飛ばないよう低コントラストにしてるのかも知れません。でも、やっぱしレンズは暗いし、シャッターがシャキンと切れないのでブレやすいです。ISOを200とか400に上げればかなりカバーできますが、その設定が電池を取り出して充電するたびにクリアされてしまうのがオバカです。充電器のコードが2m近い長さなのもいただけません。

 全体的にはよくできたカメラで、機械式の一眼レフくらいにいろいろと融通が効きます。ただ、その設定の面倒さと、起動時間がタイムロスにつながってチャンスを逃します。

 メーカーさん。頼むっ!!

1:シャッターフィーリングの改良をお願いします。メカ式みたいにブレにくくして、ISO800のEV1で高画質にできればオニに金棒。(これは最近のフジがかなりいい)

2:別電池でのメモリーバックアップもお願いします。マニュアル設定が解除されるのは内部コンデンサーに頼っているからでしょうが、頼みもしない時刻設定解除とかストロボ強制OFFとか困ります。

3:起動時間をとにかく短くしてください。これだけが銀鉛カメラに負けています。

4:ズーム要りません。よけいな時間も電池もレンズもモーターも人件費も使わない、さらに光のムダもない単焦点レンズ+内部リアコンで処理してくださいな。F1.4で24と38と80の3ポジション、作れないでしょうか?

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