小型一眼レフ NIKON D-60 インプレッション
   
見栄でD90のシールを作って貼ってみた。そしたらホントにD90が発売されたのでシャレにならない。
 
NIKON D60 w/ 18-55mm VR
対 キヤノンkiss−X2 

買うときにはキッスX-2と比較した。キッスにはライブビューはあるし、モニターも大きいし、スペック上は上なんだけど、キットレンズのワイド側がキッスは29mm相当。D60は27mm相当で、こちらの方がワイドが効くのだ。ぼくはワイド派なのでこれが決め手になった。

ボディの質感もD60の方が圧倒的に優れている。キッスのボディは安出来のプラスチックでどうもよくない。D60の問題点はグリップ上部の赤いタラコ模様だけである。

大きさ 

D60のボディは世界一小さくて、日頃持って歩くにはもってこいだ。
カタログ値だけみていると、もっと優秀なカメラはいくらでもあるけれど、実際に手にすると弁当箱のように大きく、鉄アレイのように重くてイヤになる。
高性能カメラを買っても普段は使わない人が多い。携帯性も性能の一部なのだ。フォーサーズのオリンパスより小さいのはスゴイことだと思う。

ブレ防止内蔵レンズがやや重いけど、手に持ったときのバランスは絶妙である。たとえばハッセルなんかボディがドンガラで、レンズが重くてバランスは良くない。ところがD60のキットレンズだと、レンズを左手に置いて支えにするとブレなんて怖くない。深夜の揺れる釣り船の上で釣ったばかりのサカナを撮ったけど1/8でもいくつかアタリがあった。なかなかヨイ。

フォーカス 
思ったよりも遅い。カメラ屋の店頭でいろいろ試してみたけど、このヘンがD60の弱点のようだ。
使用感 

シャッターを半押しして露出を測ろうとするとモニターが消えてしまって面食らった。とにかく何をしてもモニターが消える。ほとんど点滅状態とも言えるくらいだ。あまり親切とは思えないけど、誰も文句を言ってないみたいなので、こんなものなのでしょう。

カメラ内部でカンタンな画像補正ができる。余計なことにクロススクリーンなんかもついていて中途半端なサービスがおびただしい。

情報画面にもいろいろな表示方法が設定されているが、残念ながらこの画面では設定をイジれない。壁紙表示なんか止めて「撮影設定変更画面」を常時ONにして貰えると大変に助かるのだけど。。

肝心の写りぐあい 

CCDが上位機種と同じで画像処理エンジンも上位機種と同じ。ならば写りも同じである。フォビオンほどのキレはないけどそのくらいフォトショップでどうにでも出来る。
日本カメラ7月号で、デジタル一眼レフ19機種の評価を特集していた。画質で5点満点なのはこのD60のほか、EOS-1Dと1Dsと40D、ニコンD3とD300、ペンタックスのK20Dしかない。画質ではα700やEOS5Dよりも上なのだ。じつはこれがD60を買う決め手になった。

ところが、ぼくがそれまで使っていたのはコダックのP880というレンズ性能の極めて高いカメラである。p880に比べると写りに差は感じられず、な〜にが一眼だ!という気持ちにさせられる。 この分なら上位機種も驚くような写りではないだろう。連写とかフォーカスの動作は機敏だとしても本質的な部分の進化は小さいようだ。

レンズを見れば写りが判る。
P880のレンズは全ガラス製で、驚くほどに明るくてクリアなのに比べて、ニコンのキットレンズは明らかに不透明である。とにかく瞳径が決定的に小さい。

このくらいCCDやCMOSの性能が良くなったら、やはり写りを決定づけるのはレンズになる。ブレ防止内蔵レンズは、肝心の光学系にブレを防ぐためのレンズを使っている。純粋に写りだけを目的とした設計ではなくなるし、反射面が増えることでシャープネスは絶対に損なわれる。

ちなみにVRなしでほかはまったく同スペックのD40用キットレンズだと5群7枚である。これがVRつきだと8群11枚になる。4枚も増えて値段も175%増だ!

書き込み時間 

コンパクトデジカメに比べればバッファーは大容量である。カメラ雑誌ではアクティブDライティングの書き込みに時間がかかると叩かれている。それは実際にそうなんだけど、ぼくはp880のノロサに鍛えられているのであまり気にならない。

ブレ防止 
これが最近のデジカメのいいところだ。高感度も効くし、ブレ防止も効くので暗さにはかなりつよい。暗いところでノイズが出るのはアタリマエと割り切っていれば充分に満足できる性能である。
電 池 

けっこう長持ち。表示が2/3になってからでも100枚くらい撮れる。スペアを買わなかったけどなんとかなりそうだ。

カメラケース 

どこのメーカーか知らないけれど「PIXGEAR」というブランドのネオプレーン製速射ケースがピッタリ。(たぶんハクバ)
本体のデザインで、グリップ上部の赤いタラコ模様が気に入らない。ジウジアーロにはわるいが、こんな個性の与えかたはあまりいい趣味ではない。マジックで塗ってしまいたいくらいだ。( これは革を貼ることで解決した)

価 格 

ビックカメラでネット販売の底値と同等で買えた。連休セールで-12,700円、買い換えで-5000円、キャンペーンで-5000円。計22,700円も安くなった。
さらに、かるく交渉してみたら2GBのサンディスク製SDカード(3,900円)もオマケして貰えた。しめしめ。

店頭価格:84,800円
連休特価:72,100円
買換下取:-5,000円
ポイント使用:45,238pt
ポイント付加16%:3,498pt(現金使用分)
5年保証:-3,355ポイント
カードで支払い:21,862円
ポイント残り:143pt
キャッシュバック:-5,000円

つまりSDカード込み88,700円を、ポイントを使って16,862円で購入できたことになる。じつはこの価格が決め手になったのだ!

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