釣られてたまるか 藤河内渓谷の夏ヤマメ
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渓流釣りの魅力の半分は景色を楽しむことだ。すっかり美しい川めぐりに目覚めたワレラは、お盆の早朝4時、祝子川(ほうりがわ)にリベンジマッチに出発した。

でも着いた所はなぜか藤河内渓谷である。祝子川上流へは登山道を一時間も歩く必要があり、関係各位から苦情が出たため、いきなり方向転換したのだ。題して「江戸のカタキは長崎で」作戦!

そろそろ目的地である。道路から見ると峪はかなり深い。ゴルジュが続くなか、やっと適当な場所を見つけ、苦労して川まで降りた。相当な難所である。おそらくここは人跡未踏の処女地に違いない。

降りたところに絶好の大岩淵があった。まだ辺りは薄暗い。(したがって写真が撮れなかった)。
ミミズをそっと落とし込むと20cmクラスのヤマメが5〜6匹群がってきた!
でもエサを喰ってくれない。ブドウ虫に変えても同じだ。ずいぶん頑張ってみたけどそのうちヤマメの方が飽きてしまったので仕方なく上流へ移動。

   

大岩淵の上流は意外に開けていた。渓相はすばらしい。素早く奔りまわる魚影がいくつも見えるが、けっして釣れてくれない。人跡未踏の原始川なのに、足跡があるのが不思議だ。なぜか上手にテントも見えるなぁ。

ふっふ。そろそろナゾに気がついたかね?明智君。
藤河内渓谷は景勝地なのでキャンプ場がいくつもあるのだよ。ぼくらはまさにそんな場所に降りてしまったのだ。
しかも夏休み。しかもお盆。ヘ(´o`)ヘ

ここは観光地だった。ヤマメは放流モノとはいえ街の女のようにスレている。透明度の高い水なので0.2号の細糸を用意してきたけど、太刀打ちできなかった。

景色は本当に素晴らしい。ヤマメもチラチラ見える。でも一匹も釣れてくれない。すっかり諦めて近くの、加温・循環・塩素殺菌、水は向かいの川から取水と四拍子そろった藤河内温泉「湯〜とぴあ」に入ってすごすご帰った。

祝子川リベンジマッチ「江戸のカタキは長崎で」作戦。あえなく敗退。やっぱ夏ヤマメは難しいなあ。

 

お盆は殺生しちゃダメなんだって      さあ本番。3度目の祝子川チャレンジはこちら