窮 理
易を立てる前の「窮理」(きゅうり=究理)の方法を簡単に説明させていただきます。
1:まず自己紹介をする 3:泣かさない 相談者のうわべの言葉ではなく、本心はどうしたいのかを見抜かないと、実現性の低い方法を提案しかねません。熟練したカウンセラーは相手の言葉ひとつから、彼のあゆんできた人生を推測します。解決に向かって努力する依頼者の、その勇気をくじくのではなく、エンパワメントしつつ解決できる方法を探したいからです。 (以上は、易者というよりも、アドラー派カウンセラーの基本マナーでした。では今度はアドラー心理学に突入してみますね。いいつながりでしょ。以下の「タイプと分類」はアドラー心理学の世界です)
|
タイプと分類
性格は類型化すると判りやすいので、アドラー心理学のいくつかを紹介させていただきます。
(個人にラベルを貼りつけて分類することが目的ではありません。またすべての人がどれかに
当てはまる訳でもなく、いくつか複合して表れることが多いようです)
ゲッター | 攻撃依存型。他者は私に奉仕すべき存在。私を保護してくれない者は罰せられて当然と考える。自分の弱さ、能力のなさをアピールして周囲の関心を引く。欲張りでブランド品に目がない。末っ子に多いのが特徴。 |
ベイビー | 消極依存型。未熟な赤ん坊のままでいることが、自分に好都合だと判断した人。ひとりでは何もできない弱さを武器に注目をあび、いつも他人の奉仕をあてにしている。そのため、他人の気持ちに敏感で、人間関係に特別な配慮をする。はっきりとした意思表示を避ける傾向がある。 |
ドライバー | 攻撃競合型。社会生活とは他者との競合であり、自分は常に優越でなければならないという思い込みに支配されている。勝利を得ることにこだわり、たえず頑張るので無為な時間を過ごせない。支配的でその場の中心人物になりたがる。よくしゃべるが心のどこかに空虚感がある。鬱病・心臓病が多い。 |
コントローラー | 静的な消極競合型。失敗しないことにこだわる。失敗しないときだけ自分はOKなのであまり目立つ行動はしない。 |
プリンス/プリンセス | わがままな性格。小皇帝。自分の利害に敏感で、他者の利害には関心がない。自分の得になることだけで頭の中が支配されている。他人をあてにするあまり自立できない。 |
ビクテム | 無実の犠牲者。実際には自分の間違った思想や行動が困った結果を招いているくせに、犠牲者のフリをする人のこと。 自分の言動の責任をとらずに済ませるため、不幸を他人のせいにしたがる。人生には批判的で、いつも運が悪いとぼやいている。 |
オブザーバー | 自分からはあまり行動しない観察者。冷静な論評とユーモアが周囲の人を楽しませる。よけいな仕事と責任から逃れるのに便利な行動様式。 |
エキサイトメントシーカー | わくわくすることが好きで、いつも興奮していないと人生の目標を失ってしまう。理想は高いが、竜頭蛇尾で終わることが多い。 |
パーフェクショニスト | 完全癖が強く、完全無欠でないと自分の存在価値が揺らいでしまう。時間を正確に守るなど、生活の各部にこだわりがあり、距離を置いた人間関係を好む。感情的を内向きにコントロールするので胃を悪くする人が多い。 |
逆に、失敗することで注目を集めるのがシュレミール。
|