ヨーロッパの機内食ギャラリー(3):機内6食+オマケ

朝からこのボリューム。

     ↑英国の某ホテルのルームサービス(一人前!)
「飛行機の出発時間が早いんだけど、朝食は何時から食べられますか?」と聞いたら無料でルームサービスにしてくれた。身支度の最中にパンツ姿を急襲されてたじろいだ記憶がある。食堂で食べるよりも種類が少ないのは調理の時間がないからだ。手前中央はグレープフルーツ。左下の瓶入りジャムはオミヤゲにした。



機内食にカツ丼!肉は薄かった。
オストラリアンエアー
たぶんKML日本線。現地で積み込んだ日本食なので、味はデタラメ

 ECが統合されてしまい、国境を越える楽しみがなくなった。
ヨーロッパ内を何カ国まわっても(イギリス以外は)最初の国で簡単な入国審査を受けるだけだ。あるときトランジットのため、並んでパスポートチェックを待っていたら、背後からきた係官に声をかけられた。


「失礼ですが、日本の方ですね。ちょっと協力していただけますか」
「はい」

こういうときに余計なことをシャベってはいけない。
「いま、チェックを受けているあの人と日本語で話してもらえませんか?」
あぁ判った。そういうことか。ぼくはワザと広東語で話しかける。ジャッキーチェンの映画でイントネーションだけ覚えたのだ。
「!"#'()*+:;<=>`{}~!"#'()*+:;<=>?」
「あ、なあんだよ。判んねーなあ・・」
「おーっと済みません。日本人だったんですね」


係官に「大丈夫ですよ。彼は100%日本人カントリーマンです」と告げる。つまり彼は、方言がきつかったので、偽造パスポートを持った東洋人に疑われたのである。ぼくはちょっとしたスパイ感覚を味わうことができて楽しかった。

しかし、ここで聡明なワタシはハタと気がついた。あの係官って結構アイソがいいでしょ。コンニチワとか、そのシャツ可愛いね、なんて気軽に話しかけてくる。
そーか、これってただのアイソじゃなくて日本人チェックだったんだ。東洋便で怪しいヤツがいたら、係官もきっと本気モードでワザを仕掛ける。まるっきり日本語の分からないガイジンだと結構引っ掛かるんじゃないかな。

 

オールドパーをダブルのロックで。「W-whisky, please!」

アイルランドは、なだらかな地形で多くの羊が飼われている。そして、すべてのウィスキー工場の仕込み水は牧場の横を流れる川から取水される。
ご存じのように、ウィスキーの語源は「生命の水」である。英語で言えばWater Of Life. このwaterは水のことだが、普通はションベンという意味で用いられる。したがって"I have water"は"私はオシッコをしたい"にほかならない。Lifeはもちろん生命だが、動物のことでもあり、英国では一般的に羊のことを指す。もっとも普通で身近な動物だからだ。

ウィスキーという命名には「命の源の水」という意味と「羊のションベン」という意味が同居しているワケである。我々の飲むウィスキーの原料に、彼らのウンチやオシッコが流れ込んだ川の水が使われていることは疑いない。色も似ている。

この発見に陶然と酔った私は、即座にアイルランドの住民に糺してみた。
こたえは、平然としてYESであった。
「そうだよ。ウィスキーってのは生命(動物)の水。羊のションベンって意味だよ」
なんと、やつらはこんな認識でウィスキー様に接していたのである。
目からウロコが落ちる思いであった。

 

食後のアイス
ヘルシンキ市内のレストランでランチ。現地のスッチーに推薦してもらったお店だが、大した味ではなかった
ピルゼンで「王侯貴族の昼食」。立派なネーミングのくせに、真ん中のベージュ色の食べ物はパン!

この写真を見ると、管理人が当時タバコを吸っていたことが分かる。根元までシッカリと吸っている。

タバコでイギリスでの出来事を思い出した。パブの
自動販売器でベンソン&ヘッジスを買ったら16本しか入っていないのだ。左右にスキマがある。もちろん普通にお店で買えば20本入りだ。手動でレバーを引く、クラシカルなベンダーだった。
しばらく不思議だったが、のちに調べてみたところ、お釣りを出すことができない古いマシンはタバコの本数で調節していることが判った。

知人がアムステルダムでタバコを買っときには、やはり旧式の自販器だったのだけど、お釣りのコインが、タバコ本体にセロテープで止められていたという。いいなあ。

 

ボガバンテはバルタン星人の一種。

マドリッドで誕生日を迎えるのは3回目だ。ホテルのチェックインのときにハッピーバースデイと言ってくれたので気がついた。とにかくメデタイので、ボガバンテのプランチャー(鉄板焼き)を注文した。一世一代の大勝負だったのに、ツレがいたので実際に口に入ったのは3分の1くらいだ。

GAMBA ガンバ 芝エビ
CAMARON カマロン 沖アミに似た1cmくらいの小エビ
QUISQUILLA キスキージャ 小エビ。カマロンとの違いは不明
CARABINERO カラビネーロ 真紅のクルマエビ
CIGALA シガラ 手長エビ。かなり高価かつ美味
CANGREJO de RIO カングレッホ デ リオ 食用ザリガニ。希少品
LANGOSTINO ランゴスティーノ クルマエビ。塩焼きがグッド
LANGOSTA ランゴスタ 伊勢エビ
BOGAVANTE ボガバンテ オマールエビ

 ↑スペイン語でのエビ名一覧でした。
街中のシーフードバーでシガラを頼もうとして、ふと値段を聞いてみたら、車エビサイズが1匹4000円であるっ!安いイカを食べて帰った。↓イカをあらわすスペイン語

CHOPITO チョピート 2〜3cmくらい。フライにしてレモン汁をちょびっと
CHIPIRON チピロン 10〜15cm。--RON は大きいサイズのこと
CALAMAR カラマール スルメサイズ。イカは足が多いからカラマルんだ
SEPIA セピア 甲イカのこと。イカ墨はティントと言いますよ

 

ヘルシンキでテイクアウトのビフテキ。侘びしさと豪華さが同居する夕食だった。ビフテキはどの国でも変わらぬ安心の味。
ロンドンのホテルでテイクアウェイの夕食。ふだんはコンビニ食で済ますことが多い。
国際線の夜食。お湯が少し足りない

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