0.2号ハリス + 中通しオモリでアタリが劇的増加!
高瀬川9月19日
   左上隅に見えるのが中通しオモリ (紡錘型の上下をカットして重さ調整してある)

愛竿「夕映HZ」にガタがきた。傷めたのは手元から2本目だ。以前、手元から3本目を修理したときに6,500円もかかったので、今回も7〜8000円かかるのは間違いない。もう古いので買い換えることにした。

新しい竿は、ゼロ釣法の入門用とされる「早霧零03-63」である。本格的なゼロ用が「01」。もう少しマイルドなのが「02」。 「03」の調子はもっとも普通に近いけど、使えるラインは0.1〜0.4号と遜色ない。
もともとゼロ釣法は、開けた中流域用に開発された釣り方だから、ボサや落ち込みの多い源流で使うのはつらい。とくに01は繊細病弱軟弱のパワー不足ということで、普通に使うにはタフさが足らないのである。だから03。(安かったし・・)

手に入れた 「早霧零03-63」は147グラムだから、それまでの夕映132グラムよりスペック上は重いはずだけど、継ぎ数が少なくて、ずいぶんと細身なので差はあまり感じない。振ってみると結構胴に乗る感じだ。ならば細糸を試してみよう。

トラブル防止のため天井イトなし。道糸は0.4号。ハリスとのバランスが気になったけど、枝がかりしても回収できる太さにした。中通しオモリを止めるため下端に丸環をつける。この丸環に0.2号のハリスを結ぶのだ。サカナがエサを引いても、オモリの慣性重量がないから、引く力はスムースに道糸に伝わる。その上は引きをどこまでも吸収してくれる軟らかい竿だ。ヤマメが鈎を引いても違和感を与えないスペシャル仕掛けなのである。軟らかい竿で早アワセができるかどうか気になったけど、ま、いいでしょう。

さあ、この仕掛けを使ってみたら、まあ喰うこと喰うこと。場荒れした川で、ほかの人が全然釣れていなくても、こちらはいつも何かが釣れている。0.3号が1匹釣る間に、0.2号中通し仕掛けなら5匹は釣れる。ただし全部ヤマメではないよ。外道も多いのでちょっと面倒なくらいだ。中通しオモリを探すのが難しいかも知れないけど、ぜひやってみてごらん。アタリがすごくよく判って、まるで渓流釣りの極意をつかんだ気分だ。

欠点はハリスが細いだけに張りがなくて糸がらみしやすいこと。オモリが先に沈降しないよう、いつも注意して振り込む必要がある。この0.2号仕掛けで25cmオーバーのウグイを釣っちまったけど全然余裕だった。竿の調子をみようと、プーンという糸鳴りを楽しんでいたら、陸にブリ上げたところで糸が切れた。なるほど。細いだけに歯ズレには弱いわけだ。

 

道イトは丸環か、小型サルカン、またはナイロン製のチヌ環に結ぶ。これは縒り取りではなく、中通しオモリを止めるためのストッパーだ。せっかくだから、スペアのハリスはチチワにした。号数を下げたことで交換が増えても取り替えは簡単だ。鈎先から環に通してチチワに抜けばいい。チチワは強度があるし、扱いにくい細イトを現場で素早く交換できるのが強みだ。(金属の環に滑りやすいクリンチノットは使えないよ)
スペアハリスの収納は、ダイワの「鮎匠」という仕掛け巻きが、15本を一度にセットできて便利。

お魚は、エサから20センチくらいまでは警戒するけど、そこから上には無頓着だから、道イトには見えやすいルアー用の蛍光ラインがいいかもしれない。0.15号のハリスも用意したので来シーズンに試してみよう。
この竿を選ぶときに「清粋」5.7メートルと比較した。旧モデルだけど、111グラムと超軽量で、8本継ぎなので早霧よりはるかに調子がいい。メタカラマンも標準装備だ。軟らかいのに胴ブレがなくて振り込みやすく、アワセにも結構スルドク対応してくれる。使い勝手は一番だろうと思う。
でも継数が少ないだけに仕舞い寸法が86センチもある。ほんとずいぶん迷ったけど、高巻きで両手が使えないと危険なので諦めた。
早霧はMade inJapan だ。ただの回転リリアンだけど、メタカラマンはすぐにカバー筒が緩くなるから、かえっていいかも知れない。リリアンはブショウづけがトラブルの元だ。木の葉に絡むし、勝手にほどけてしまう。対策はウキ止めゴムを使って首を絞めるか、少し面倒だけど天井糸にPEを使うことだ。PEは視認性がいいし、コシが全然ないので勝手にほどけたりしない。ただ滑りやすいので結び方だけが要注意。焼きダマを作ってもジャマだし・・

よかったにゃ。