基卦から別の卦を得る方法
展開方法は難しくありません。ほとんど自動的に得られるのですぐに覚えられます。


展 開 方 法


 基卦から本卦をだす方法


 筮竹を振り分けてだした基卦から、判断に必要な別の卦をつくっていく。本卦はまだ対策が可能な、現在の状態をあらわす重要な卦である。
「けい」に並んだ筮竹が4本ならとし、8本ならとして3本×6組の基卦をつくった。本卦には6本が必要なので、基卦の3本が本卦の1本になるように対応させていく。となりとなるほかは、基卦を構成する3本のうちの1本しかないものを本卦へと導くのがルールである。 



 




(例 題)


 


水
火

 例題では、6個の基卦から 水火既済という本卦ができた。上にあるのが「水」で下が「火」である。この組み合わせで「既済」という意味になる。単に既済(きせい)と呼ぶこともあるが、覚えにくいので水火既済とする。おおまかな意味は「すでに終わった」である。

 本卦から「天地」をだす方法

 基卦から天地をだすのは、天文の上卦と地文の下卦を組み合わせるだけだ。つまり一番上と一番下の基卦を流用して一組の爻卦を完成させるわけである。例題でいけば、 風山漸(ふうざんぜん)という卦ができる。天地に全体の流れを変えるほどのパワーはないので本卦の参考程度にとどめる。

 本卦から「主爻」をだす方法

 卦の数は全部で9組にもおよぶが、重要なのは本卦であって60%程度の比重を置く。計算は合わないが、3組の爻卦それぞれに20%程度、天地に10%、主爻と互卦・伏卦に15%程度の比重を振りわける。これらのバランスは卦面によって変える必要がある。
 窮理の状況、つまり現実との摺り合わせや、本卦の意味に軸足を置くのである。あまりにドンピシャの強い卦が得られたときには、爻卦は本卦を導くための方便としか思えないこともある。個々の爻卦にとらわれるのではなく、全体をみることに主体を置いたほうがいいようだ。

 主爻をだすには、爻卦から本卦をだしたのと逆の方向で、本卦の上卦・下卦それぞれを構成する3本のうち、1本しかない陰または陽の位置に相当する基卦を持ってくる。ただしだけは中央の1本のある位置になる。

(例 題)

 




 
水
 
火
 
 

 例題では、本卦の上半分の中央の陰陽をつくった基卦と、下半分のいちばん上の陰陽をつくったで主爻 水火既済ができた。
 本卦 天沢履(てんたくり)の意味である「つよい目上・引き立て・物事の道筋・礼儀・ついて行く」などに、水火既済の「ことが完成・終わり乱れる」の意味が加わることになる。


 本卦から「互卦」をだす方法

 本卦の「腹の中」つまり本心を示すのが互卦である。本卦から互卦をだす方法は色々とあるが、本卦を構成する6本の一番上の一本をないものとみなして互卦の上卦とし、一番下の一本を無視して互卦の下卦とするのが一般的である。本卦を部分的に、互いに共有しあうことになる。これはある意味では本卦に内包される部分ともみれるので、参考程度にとどめておく。本卦が 風雷益で「利益」の場合、本心にはこれをいつまで維持できるか山地剥の「心配」が隠されている。

 






風
  山
 
雷
地
 

 
風雷

/利

 









     




/心


退


 本卦から「伏卦」をだす方法

 伏卦は本卦の隠された部分をあらわす。本卦の陰陽をそのまま裏返すだけで自動的に得られる以上は、これも本卦の一部分と考えていいが、本質を見逃すことがなく、きっちりと意味を把握できるのがメリットである。
 本卦がもし (山火賁)になった場合、その意味は「見栄」や「飾る」である。
これを反転させた伏卦は (沢水困)になり、表面を飾ることの裏側には、資金不足や困難などの事情が隠されていると判る。これこそ易学による人間理解の真骨頂であろう。


 下の例題の本卦(風山漸)は「次第に進む」という意味をもち、この卦の裏側には、順調に見えることがらほど躓きやすいものだ、との教訓が隠されている。

(例 題)

 












 








 本卦から之卦をだす方法

 之卦は「ゆくか」とも「しか」とも読み、現在から将来へいく卦という意味がある。
本卦は現在を表すが、之卦は現在の状況のまま修正を加えなかった場合には、こういう結果になるだろう、という意味を持つ。30%程度の比重を置くのが適当かもしれない。
 易占の意義は、卦をみて自分の行動を反省し、このまま何も知らずにいつもの自分の判断で行動したらどうなるか、という論理的結末を予測することにある。

 本卦は6種類の基卦から得られるが、この基卦にがあった場合にのみ、本卦の対応する部分の陰陽が逆転する。したがって之卦はないこともあるし、本卦の全部が裏返って之卦となる可能性もある。卦が変化する数が多いほど、展開は早く、変化率も大きいと判断する。

(例 題)

 




火
 
 
 
火
 
   









































 解釈の方法はそう難しくない。事業が盛大になって対人関係で勢力がつけば、わがままが通るようになる。いきおいやりすぎがちになるはずだ。ここで自戒して方向修整しないと人が離れていく。
 または、盛大であれば金銭や職を求めて人がつくともみれる。物事が盛大になれば事態の動きは速くなるので、手をだしたり止めたりする仕事も増える。どう判断するかは実際の状況しだいである。

 

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